アビヤンガに向かない人、アビヤンガをしてはいけないとき。
アビヤンガには、「禁忌」があります。
・妊娠中
・生理中
・発熱時
・炎症があるとき
・アーマがあるとき
・満腹、過度の空腹
・飲酒の後
また、糖尿病や高血圧、重い心臓病、重度の肥満、腫瘍がある人、カパが悪化しているときにも、アビヤンガは避けるほうが良いです。
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アビヤンガは、オイルをたっぷり使って、身体もオイルでしっとりさせる施術です。
オイルは、重たくずっしりと、身体の乾燥を埋めるように、滋養させる力があります。
もともと太っている人や、カパの悪化で身体がオイルの性質と似てしまっている人(身体も心も重たくずっしり、倦怠感が強くて眠くて動きものろのろしてしまう、消化不良を起こしているなど)には、これ以上オイルを入れてはいけません。
同じ理由で、未消化物(アーマ)がたまり消化不良を起こしているときも、オイルは使用できません。
その代りに、ハーブの粉や絹の布などを使った、オイルを用いない全身マッサージで代謝を上げる方法があります。
アビヤンガは皮膚の摩擦で熱を起こし、代謝させるものですので、発熱時や炎症があるときもそれを悪化させ、身体を詰まらせアーマ状態にしてしまいますので、この場合も行いません。
また、アビヤンガは頭の先から足の先まで、皮膚をこすることで身体のエネルギーの流れを強制的に作る作用もあります。
妊娠中のお母さんは、赤ちゃんが出てきてしまっては大変です。
生理中も、自然な浄化が起きているとき。アーユルヴェーダの施術はお休みの期間です。
他にも季節や気候、時間帯にも気を配って行われる、繊細な施術なのですよ。