ヴァータの悪化、ってヴァータのイメージが良くない気がするけれど。
「ヴァータの悪化」ってヴァータが悪者みたいに言うけれど。
あの人、ヴァ―タだから~って残念な感じになってしまうけれど。
ヴァータは悪者なのか。
ヴァータとは。
高齢者、明け方と夕方、食後数時間後から空腹を感じるまでの間。
ヴァータとは。
乾燥している、軽い、冷たい、微細なもの、移動する、澄んでいる、粗い。
ヴァータとは。
大腸あたり、腰、太もも、耳、骨、触覚
正常な、正しいヴァータは、
熱意がある・・・すぐにでもやりたい!出かけよう!という気持ちのような。
吸気と呼気・・・呼吸の動き。
動き全般・・・ヴァータが無いと微動だにしません、というか動けません。
自然の衝動・・・排尿排便、くしゃみ、あくび、涙、のどの渇きなど、生理的な衝動。
身体の材料を運ぶ・・・身体の隅々まで、間違えずに「輸送」します。変なところに運ばれたら大変。
感覚器官を鋭敏に・・・感覚器官から得た情報、とくに触覚や聴覚から受容しています。
ヴァータ大切。
でも、ヴァータは空と風から出来ています。
軽くて、冷たくて、拡散していくし、動き回るし、不安定です。
周りが寒いとか、周りが忙しそうだとか、周りの環境に影響を受けて自分までそうなってしまします。
ヴァータは「乱れやすい」「悪化しやすい」のです。
むしろ、気を付けてケアしていないと、勝手に身体の中で増えて悪化します。
すると、どうなるか。
<ヴァータが増えたときに起こること~こうなってきたら、あなたにヴァータが増えている~>
衰弱する
色黒になる
温まりたい
震える、振動させる←貧乏ゆすり的な
お腹が張る
便秘
体力が無くなる
眠れない、ぐっすり寝た気がしない
良く聞こえない、良く見えない、味がわからない、触覚が鈍いなど感覚器の衰え(高齢者などそうですね)
おしゃべりが過剰になる。しかも内容が伴わなかったりする。
精神的にもろくなる
アッ!と思った方。
さらに、身体に起こる典型的な症状としては
「痛み」です。針で刺すような、割れるような、打撃を受けたような痛み。
けいれんする、ぴくぴくする、固まる、なんていうのもよくある症状です。
いつも肩こり、いつも目がぴくぴくしちゃう、ぎっくり腰なんていうのもヴァータの仕業です。
ヴァータは悪者じゃありません。
ただ、ふわふわ不安定なので、そして軽くて影響を受けやすいので、増えやすいんです。
どうかケアしてあげてください。
対策は、つづく。