病名が付かない不調は、どうしたらいいのか
アーユルヴェーダの目的は、
健康な人の健康を守り、病人の病気を鎮静すること
です。
健康な人はさらに健康になり、時間の流れで起こる老化を遅らせます。
病人はアーユルヴェーダによって、治療を行います。
「病」にも定義があります。それは、
本人が苦痛だと感じていること
です。
病は、
・事故など偶然に起きてしまうもの、
・食べ方や飲み方を間違ったために起きるもの、
・精神的なものから生じるもの、
・歳をとることや空腹、のどの渇きなど自然に起こるもの、
の4種類に分けられています。
どんなことでも、本人が苦痛を感じていれば、それは「病」で、
アーユルヴェーダでは治療をするべきものになります。
現代の医学では、不調を感じて病院へ行き、検査をしても原因不明であれば、
病名がつきません。
不定愁訴、のような形で様子を見てくださいね、といわれてしまうことが多いです。
それでも本人が苦痛を感じているなら、アーユルヴェーダでは何かできることがあります。
アーユルヴェーダでは、その人が訴える「症状」を大切にします。
痛いのか?痒いのか?熱いのか?怠いのか?
身体の中で、どのような要素が増えすぎて、症状を起こしているのかを推測していきます。
そして、食べ物や飲み物、生活の過ごし方などが影響して、バランスの偏りが無いかを探していきます。
病名がわからなくても、症状を抑えたり、根本的に症状を起こしているものを取り除いたりできれば、苦痛が無くなります。
まずは、身体のどの部分に、どんな苦痛が、どんなタイミングで、いつから、どのくらいの時間続いていて、何をしたら軽減し、何をしたら苦痛が増して、見た目はどのようで・・・というような「症状」にまつわる色々なことを、思い出してみるとよいです。
自分に何が起こっているか、よーく観察して言葉にしてみるのが、とっても役に立ちます。
そのなかに、ひとつでも「これは怪しいな、症状に関係しているかもしれないな」というものが見つかれば、それを取り除いたり、できるだけ遠ざかってみる。
たったひとつの「原因かもしれない疑わしいこと」だけでも、取り除いてみると、体調が改善したり、ひどくならないことがありますよ。
それでも、気になる症状があるときは、まず一度は病院で調べてもらうことが、最初は大切です。
大きな病気が隠れていないか、自己流で判断してしまうのはとっても危険。
それでも原因がわからない、不調が治らない、というとき、
自分ではよい方法がわからない、というとき、
そんなときはどうぞ、サロンへご相談に来てくださいね。